勉強時間は「足りない点数」から決める
「学科には何時間必要か」は、人によって大きく違います。電気の仕事をしている人と、まったく初めての人では、同じ時間をかけても進み方が違うからです。
そこで、時間の目安は次の順で決めます。
- 試験の日を決める(上期・下期の年2回。学科は CBT 方式か筆記方式を選べる。日程は電気技術者試験センターの発表で確認)
- 科目ごとの今の実力を測る
- 合計60点(50問中30問)に足りない分を、取りやすい科目から埋める計画を立てる
学科の合格基準点は60点(受験案内による)で、科目ごとの足切りはありません。だから、苦手な科目を全部つぶすより、取りやすい科目で確実に点を積むほうが近道です。
配点から見た優先順位
学科は50問です。出題の目安(資格転生の分析、回によって前後)で見ると、次のように分けられます。
| まとまり | 出題の目安 | 取りやすさ |
|---|---|---|
| 配線図 | 約20問 | 図記号・器具の名前を覚えれば取れる |
| 器具・材料・工具、施工方法、検査方法、法令 | 約20問 | 数字と名前の暗記が中心 |
| 基礎理論、配電理論・配線設計 | 約10問 | 計算と表。慣れるまで時間がかかる |
計算が苦手な人でも、配線図と暗記の科目で40問中30問を取れれば、合計で6割に届きます。計算は「取れる問題だけ拾う」でもかまいません。詳しくは「電工二種の計算問題は捨てていい?」で解説しています。
1日30分・8週間の計画例
仕事をしながら、休憩時間や寝る前に30分ずつ進める計画の例です。あくまで一例なので、診断の結果に合わせて週を前後させてください。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1〜2週 | 配線図の図記号と、器具・工具の名前。毎日10問 |
| 3〜4週 | 施工方法・検査方法・法令の数字。表にまとめて毎日見る |
| 5〜6週 | 計算の基本(オームの法則、合成抵抗、電力、電圧降下)。取れそうな形だけ |
| 7週 | 間違えた問題だけを解き直す |
| 8週 | 本番と同じ50問・120分で通して解き、6割を超えるか確かめる |
1日30分×8週間で、合計は約28時間です。電気の仕事の経験がある人はもっと短く、初めての人はもう少し長くかかると考えてください。
暗記の科目は「理由」をつけて覚える
数字は、理由とセットにすると忘れにくくなります。
- 電動機は円の中に「M」(Motor)、電熱器は「H」(Heater)。英語の頭文字が理由。換気扇は円の中に横向きの8(∞)で、羽根の形と覚える
- 停電できず絶縁抵抗を測りにくい回路は、使用電圧が加わった状態で漏えい電流を測り、1mA以下なら良しとされる。覚え方:対地電圧100Vで絶縁抵抗が0.1MΩのときに流れる電流が、ちょうど1mA(100V÷100,000Ω)
- 水気のある場所以外で、定格感度電流15mA以下・動作時間0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器を付ければ、機械器具の外箱の D種接地工事を省略できる。漏電したらすぐ電気が切れるので、感電の危険が小さいから
続けるためのコツ
- 1回を短くする:休日にまとめて3時間より、毎日30分のほうが抜けにくい
- 間違えた問題をもう一度出す:一度間違えた問題を、日をあけて解き直す
- スマホで完結させる:テキストを開けない現場でも続けられる