結論:選ぶ前に「どこが弱いか」を測る
乙4の参考書は種類が多く、書店でもネットでも迷いやすいものです。ただ、どれを選ぶかより先に決めておくことがあります。自分はどの科目が弱いのか、試験日まで何日あるのかです。これが決まると、分厚い1冊が要るのか、問題を解くだけで足りるのかが見えてきます。
この記事では、特定の本をすすめることはしません。そのかわり、選ぶ前に決めておく3つと、参考書を買わずに済む人の見分け方を書きます。
乙4は3科目それぞれで6割
乙4は、次の3科目それぞれで60%以上が必要な試験です(消防試験研究センターの公表)。
| 科目 | 問題数 | 合格に必要な正解数 |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問 |
| 基礎的な物理学・基礎的な化学 | 10問 | 6問 |
| 危険物の性質・火災予防・消火の方法 | 10問 | 6問 |
合計点が高くても、1科目でも6割に届かなければ不合格です。だから、参考書を最初から最後まで同じ熱量で読むより、弱い科目に時間を寄せるほうが点になります。
選ぶ前に決めておく3つ
1. 試験日まで、何日あるか
試験まで1か月以上あるなら、参考書を1冊通して読む時間もとれます。2週間を切っているなら、全部を読み切るのは難しくなります。そのときは、問題を解いて、まちがえた所だけ解説を読むやり方に切りかえます。
時間がない人は「乙4 試験まで時間がない人へ」に、残りの日数ごとの順番をまとめています。
2. どの科目が弱いか
3科目のうち、どこが6割に届いていないかで、必要なものが変わります。
- 法令が弱い:数字(指定数量・保安距離など)を表で覚える量が多い科目です。表がまとまっている教材が合います
- 物理・化学が弱い:用語の暗記だけでは、問われ方が変わると解けません。図や会話で「仕組み」を先に見られるものが合います
- 性質・消火が弱い:危険物ごとの特徴と消火の方法を、理由とセットで覚える科目です
一度受けて落ちた人は、結果の通知で科目ごとの成績がわかる場合があります。わからない人は、下の無料診断で確かめられます。
3. 紙で覚えるか、スマホで解くか
紙に書き込みながら覚えたい人は、参考書が手元にあると安心です。一方、通勤や休憩のすき間に進めたい人は、スマホで1問ずつ解けるほうが続きます。どちらがよいかではなく、自分が毎日開けるほうを選びます。
参考書が合う人
次のような人は、参考書を1冊持つと進めやすくなります。
- 試験まで1か月以上あり、範囲を最初に全部ながめておきたい
- 紙に線を引いたり書き込んだりして覚えるのが得意
- 机に向かう時間を毎日とれる
参考書を使うときも、ゴールは1冊を読み切ることではなく、3科目それぞれで6割を超えることです。読みながら問題も解いて、弱い所を確かめていきます。
買わずに済む人(問題から始めたほうが早い人)
次のような人は、参考書を買う前に、問題から始めてみてください。
- 前に参考書を買ったけれど、途中で止まった
- 仕事が忙しく、机に向かう時間がとれない
- 試験まで2週間を切っている
- 一度受けて、落ちた科目がはっきりしている
問題を解いて、まちがえた所だけ解説で「なぜ」を確かめる。このやり方なら、どこが試験に出て、どこが自分の弱点なのかが早い段階で見えてきます。進め方は「乙4は参考書なしで受かる?」でくわしく書いています。
買う前に、無料で確かめる
参考書を買うかどうか迷ったら、先に自分の弱い科目を測ってみてください。資格転生の無料の15問診断(登録不要)で、3科目ごとの正答率がわかります。
診断のあとは、乙4の練習問題を無料で解けます。物理・化学が不安な人は、漫画の第1章(無料)で燃焼の仕組みを会話で読めます。ここまでやってみて「やっぱり紙の本がほしい」と思ったら、そのとき弱い科目に強い1冊を選べば、むだ買いを減らせます。