前日の夜は「覚える夜」ではなく「抜けを埋める夜」
試験が明日なら、今夜できることは限られています。だからこそ、やることを絞ります。
乙4は、法令15問・物理化学10問・性質消火10問の3科目それぞれで60%以上が必要な試験です(消防試験研究センターの公表)。合計点が高くても、1科目でも6割に届かなければ不合格です。前日の夜は、新しい範囲を広げるより、どの科目も6割を割らないように、取れるはずの問題を落とさない準備に使います。
一夜漬けで、できること・できないこと
正直に書きます。前日の一晩で、ほとんど手をつけていない科目を6割まで上げるのは簡単ではありません。一方で、次のことは一晩でもできます。
- 足切りの仕組みを頭に入れて、時間配分を決めておく
- いちばん基本の問題で、うろ覚えの所を見つけて直す
- 物理・化学の「燃える仕組み」だけは押さえておく
- 当日に慌てないよう、持ち物と会場を確かめる
できないことに時間を使うより、できることを確実に。以下の5ステップはその順番です。
ステップ1:足切りの表をもう一度見る(1分)
| 科目 | 問題数 | 必要な正解数 |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 6問以上 |
物理・化学と性質・消火は10問しかないので、5問まちがえると不合格です。1問の重さがちがうことを、今夜のうちに体で覚えておきます。足切りの仕組みは「乙4の足切りとは?」でくわしく説明しています。
ステップ2:基本の問題を解いて、うろ覚えを直す
前日に解くなら、難しい問題よりいちばん基本の問題です。本番でも、基本の問題を落とすのがいちばん痛いからです。
まちがえた問題は、解説を読んで終わりにせず、もう一度解いて正解してから次へ進みます。資格転生の直前ページ(明日が試験の人向け)には、全単元から基本の問題を集めた直前セットと、前日の夜の順番をまとめています。
ステップ3:物理・化学は「燃える仕組み」だけ押さえる
物理・化学が不安な人は、細かい暗記を追いかけるより、燃焼の三要素(可燃物・酸素供給源・点火源)と、引火点・発火点のちがいだけ押さえます。消火の問題も「三要素のどれを取り除くか」で考えると解けるものがあります(燃焼の連鎖を止める抑制効果は、別に覚えておきます)。
- 燃焼の仕組み:乙4の引火点と発火点のちがい
- 消火の考え方:乙4の消火剤の種類と使える火災
漫画の第1章(無料)でも、燃焼の仕組みを会話で読めます。
ステップ4:時間配分を決めておく
乙4の試験時間は2時間です(消防試験研究センターの公表)。迷った問題に長くとどまらず、印をつけて先に進み、最後に戻る、と決めておきます。わからない問題も空欄にせず、どれかを選んでおきます。
ステップ5:持ち物と会場を確かめて、寝る
受験票、筆記用具など、必要な物は受験する都道府県の試験案内で確かめます。会場までの道順と、かかる時間も見ておきます。
最後は寝ることです。睡眠を削ると、当日の見直しで気づけるはずのまちがいに気づけなくなります。
まだ2日以上ある人へ
試験まで2〜3日、1週間ある人は、前日の夜とはやることが変わります。
- 2〜3日ある人:直前ページ(2〜3日)、3日の進め方は「乙4が間に合わない!試験まで2〜3日の人の3日の計画」
- 4〜7日ある人:直前ページ(4〜7日)、7日の進め方は「乙4を1週間で回す計画」
まず、どの科目がいちばん危ないかを知りたい人は、無料の15問診断(登録不要)で科目ごとの正答率を確かめられます。
今回だめでも、次がある
乙4は、都道府県によっては年に何回も試験がある資格です。もし今回届かなくても、6割に届かなかった科目から続きを始めれば、次の試験に向けてむだなく準備できます。そのときは「乙4の再受験で次こそ受かる進め方」を読んでください。