2科目は6割を超えていても、次も3科目を受ける
法令と性質・消火は6割を超えたのに、物理・化学だけ届かなかった。この記事は、そんな人に向けて書いています。
乙4は3科目それぞれで60%以上が必要で、物理・化学は10問中6問の正解が要ります(消防試験研究センターの公表)。次の試験でも3科目を受けるので、届いていた2科目の復習も続けながら、物理・化学の4問の壁を越える計画を立てます。
物理・化学は「暗記だけ」では崩れやすい
物理・化学は、法令や性質・消火と違って、言葉を覚えただけでは解けない問題が多い科目です。たとえば「燃焼の三要素」を言えても、次のような問題で止まります。
分子の中に酸素を含み、加熱されると自分の酸素で燃える物質が燃え始めた。砂をかぶせて空気を断ったが、火が消えなかった。なぜか。
答えは「自分の分子の中に酸素を持っているので、砂で外の空気を断っても酸素供給源がなくならないから」。三要素を仕組みとして理解していれば解けますが、言葉だけの暗記では解けません。
6問を取り返す順番
物理・化学の範囲は広いので、順番を決めて進めます。乙4の性質・消火の科目ともつながる単元から固めると、2科目で効きます。
| 順番 | 単元 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 燃焼の三要素と燃焼の種類 | 可燃物・酸素供給源・点火源。消火の考え方の土台 |
| 2 | 消火の原理と消火剤 | 除去・窒息・冷却・抑制。消火剤ごとに効く理由 |
| 3 | 引火点・発火点・燃焼範囲 | 定義の違いを、言葉ではなく場面で押さえる |
| 4 | 静電気 | たまりやすい条件と防ぎ方 |
| 5 | 熱(熱量の計算・熱の伝わり方) | Q=m×c×Δt を意味から |
| 6 | 酸化と還元、物質の変化 | 酸素・水素・電子のやり取り。さびと燃焼 |
| 7 | そのほか(化学反応式と物質量、燃えやすさと自然発火、状態変化、比重、酸・塩基) | 反応式は外せない。ほかは1〜6が固まってから |
1〜4は、乙4の現場の危険(火災・引火・静電気)に直結するテーマで、性質・消火の問題の理解にも効きます。5・6は計算や化学の用語が出てくるので、1〜4が固まってからで十分です。
それぞれの単元は、次の記事で解説しています。
解き方のコツ:「現場の場面」に置き換える
物理・化学の問題は、現場の場面に置き換えると考えやすくなります。
- 廃油の受け皿の火にふたをかぶせると消える → 新しい空気が届かず、酸素供給源が断たれる(窒息)
- 木材の火災に水がよく効く → 水は温まりにくく、蒸発するときにさらに熱を奪う(冷却)
- 鉄くぎがさびるのも、スチールウールが燃えるのも、鉄が酸素と結びつく酸化。違いは速さ
教科書の言葉で覚えるより、「なぜそうなるか」を1行で言えるようにします。